今のスワップ運用の原点にある「苦い記憶」
現在、私はトルコリラ円のスワップ投資を「レバレッジ1.5倍水準での買い増し」というマイルールを敷いて運用しています。
2024年3月から再開し、現在で約2年8ヶ月目になります。
なぜここまで頑なに安全運転・低レバレッジを徹底しているのか。
それは過去に、一生忘れられない「地獄のような大暴落」と「手痛い損切り」を経験しているからです。
今回は、2018年の夏に起きた、いわゆる「トルコショック」直撃のリアルな回想録をお話しします。
2018年8月、夏休みの夫婦旅行中に襲ってきたトルコショック
2018年の夏、私は妻と2人で旅行に出かけていました。
当時、妻のお腹の中には新しい命(妊娠後期)が宿っており、夫婦2人だけで過ごす最後の穏やかな夏休みになるはずの旅行でした。
その頃の私は、今のようにXで発信したりブログを書いたりすることもなく、ごく普通に個人の資産運用としてトルコリラのスワップ投資を行っていました。
しかし、現在のような「レバレッジ1.5倍水準で購入していく」という明確な規律やマイルールはなく、スワップの高さに惹かれて今よりもかなり高めのレバレッジでポジションを持っていました。
「資金効率を上げるためにレバレッジはある程度利用しよう。多少下がっても大丈夫だろう」という、今思えば極めてリスク管理の甘い運用をしていたのです。
(当時、どれくらいのレバレッジや維持率で運用していたのかは、正直しっかり覚えてはいません)
旅先でスマホ画面を見るたびに削られていくレート
そして、あの悪夢の日が訪れました。
世間がお盆休みに突入しようとしていた2018年8月10日。
当時のアメリカ・トランプ政権によるトルコへの制裁表明などをきっかけに、いわゆる「トルコショック」が勃発したのです。
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8月上旬: 1トルコリラ=21円〜22円台
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8月10日: わずか1日で急落し17円台へ
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8月13日: パニック売りが連鎖し、一時は15円台へ大暴落
旅行中、ふと気になってスマホでレートを確認した瞬間、目を疑いました。
見慣れたレートが数時間で見たこともない角度で垂直落下しているのです。
隣には大きなお腹を抱えて旅行を楽しんでいる妻がいます。
せっかくの旅行に水を差すわけにはいかず、妻には何一つ言えませんでした。
観光の合間、移動の隙間、食事の前後……スマホを取り出すたびに、
「また落ちてる……」「まだ下がるのか……?」
と、みるみる資産評価額が削られていく画面を見つめ、背筋が凍りつく思いでした。
夏の厳しい暑さの中、私の手汗と冷や汗だけは止まらず、宿の夜も「これはいったいどこまで落ちるんだ」と気が気でなく、全く寝付けない夜を過ごしました。
終わらない下落と、数ヶ月後の「苦渋の損切り」
幸いにも口座資金の余力があったため、即時強制ロスカットという最悪の結末だけは免れました。
「あのショック安は一時的なものだ。夏休みが明けて時間が経てば、また元の水準に戻るだろう」
旅先から戻った後も、そう自分に言い聞かせながら、仕事中も合間を見ては日に何度かスマホでレートをチェックする日々が続きました。
しかし、現実は非情でした。
一度崩れた需給と相場心理は簡単には戻らず、レートは浮上することなくジリジリと下値を模索し続けました。
旅行から数ヶ月が経った頃、私はようやく現実を受け入れました。
「もう戻らない。このまま放置していても傷口を広げるだけだ」
具体的な損失額は伏せますが、当時の私にとっては非常に大きな、痛烈な損切りを実行しました。
あの感覚、何とも言えない絶望感は今でも忘れることはありません。
こうして、私の第一弾のトルコリラスワップ投資は、苦い敗戦とともに一旦幕を閉じることになったのです。
失敗から学んだ教訓:低レバレッジこそが最大の武器
あの日、妻の横で味わった生きた心地のしない恐怖と、その後の大きな損切り。
あの経験があったからこそ、私はFX投資における最も重要な真理を身をもって骨の髄まで叩き込まれた気がします。今でこそ、あの体験には感謝しています。
「為替相場において、絶対はない」
「想定外のショック安が起きても、平気な顔で枕を高くして眠れるレバレッジでしか持ってはいけない」
そう心の中でつぶやきました。
そうして時はたち、2024年3月にトルコリラスワップ運用を再開して以来、
「レバレッジ1.5倍」「余力資金での運用」を徹底し続けています。
高スワップ通貨を扱う以上、リスクをゼロにすることはできません。
しかし、どれだけ相場が荒れ狂おうとも、退場さえしなければスワップという複利の果実を受け取り続けることができます。
私もスワップ投資の魅力にとりつかれた一人です。
「二度と生きた心地のしないトレードはしない」
この誓いを胸に、これからも浮かれず、過度な欲を出さず、淡々とルールを守った運用を続けていきます。
自分に言い聞かせるという意味でもブログに綴っていこうと思います。















